球界再編問題について(第2回)

Gossyさん、運命さん、村井さん有難うございます。
野村さんもリンク貼っていただきました。有難うございます。


b)ではそれだけマーケットが有りながらなぜ赤字になるのか?
  

収入より支出が大きいからです...これでは身も蓋もありませんね。もう少しブレイクダウンしてみましょう。


☆ 支出の抑制


例えば本当に近鉄が年間40億も赤字が出ているのであれば、中村に5億(しかも複数年)も払うのはどう考えてもおかしい
でしょう。昨年も東芝の香月を契約金一億円で獲得しました。しかしまったく実績のない選手に1億もの大金を払うのは
どうなんでしょうか。(実際使い物になっていない)

これに対するよくある反論:「契約金や年俸を他球団並みに払わないとFAで逃げられ、有望新人は獲得できない」
FA で逃げられるというのは事実かもしれません。ローズが巨人に行ったように、中村や大村は近鉄を去るでしょう。でも
広島を見てください。金本や江藤が去っても嶋が出てきました。最近話題沸騰の本「マネーボール」で紹介されているよう
アスレティックスジアンビやデーモンに逃げられても安くて使える選手を集めて強豪として戦力を保ってます。

新人が取れないという事はないでしょう。さすがに超目玉は無理かもしれません。(最近でいえば松坂、和田、上原クラス)
でも例えば岩隅なんてドラフト5位ですし、一時期オリックスが契約金0円で新人を獲ってました、調べたら本柳や後藤が
契約金2000万だそうです。その後の活躍を考えるとこれは結構お買い得。つまりやり方次第でなんとかなります。


球場も大阪ドームの使用料が高いのなら、安いところ探せばいいじゃないですか。よそに出てくといったら、慌てて使用料
さげるかもしれません。今、3万人規模の比較的新しいいい球場って結構あります。松山、富山、倉敷、長崎、長野...
これみんな公営の球場ですから稼働率が上がって雇用も創出できるとなれば自治体はよろこんで協力してくれるはずです。

2軍の合宿所なんてのも、廃止しましょう。高校出たらみんな大人なんですから、寮や合宿所なんてなくてもいいでしょう。


☆「収入の増大」

支出を抑えたら、次に考えるのは収入の増大です。前述の通り、放映料やロイヤリティが入るようになりましたが、これ以外
にも宝の山があります。 ポイントは「本格的なマイナーリーグの創設」「ポストシーズンの改革」です。


各球団70〜80人の登録選手がいます。1軍の登録が25人、入れ替えがあったとして戦力として貢献しているのはせいぜい
半分の40人くらいでしょう。
残りの40人で稼ぐんです。
イースタンウェスタンの両リーグをリニューアルして興行としてなりたたせるんです。


2軍戦って見に行かれた事がありますか?
イースタンにしてもウェスタンにしても各チームの2軍は1軍球団と同じところまたは近隣都市に合宿所を置き、大半を
そこで試合をします。(例外が日本ハム:札幌と鎌ヶ谷
球場に足を運ぶと結構熱心なファンが来ています。でも1軍が見られる環境ですからわざわざ見に来るのはかなりのマニア
でしょう。この試合を普段野球に飢えている都市にもっていけば、もっともっと多くのファン(マニア以外のファン)が足を運んでくれるでしょう。
例えば自分が四国や東北や南九州に転勤を命じられたら気が狂うかもしれません。野球不足で。
そんな地方のファンがたくさん居るはずです。


更に各球団はみすみす収入の機会を捨てています。
イースタンでいうと西武第2球場、ロッテ浦和、ヤクルト戸田グラウンドって入場無料なんです、
あぁもったいない。1000円位なら払うのに。
平日はデーゲームなんです。サラリーマンは見にいけませんね、
あぁもったいない。ナイターなら会社帰りに見に行くのに。
場所によってはろくに飲み物食べ物を売ってないんです。
あぁもったいない。弁当やビールあれば買うのに。


では真剣にビジネスにする方法を考えましょう。
・ 「2軍」って言い方だとちょっといまいちですね。なにか気の利いたネーミングを考えましょう。
プロ野球の空白地帯にチームを持っていきましょう。
・ 親球団とチーム名、ロゴ、ユニフォームを変えましょう。湘南シーレックスの様にそうすれば帽子やTシャツと
いったマーチャンダイズが可能になります。
・ 平日はナイター開催。球場では飲食物、グッズの販売をおこなう。
・ 使用球場は遊んでいる地方の公営球場。


理想は最低3層構造なんです。2軍は調子を落とした一軍選手やプロ入り5年、10年の選手もプレーするので高卒間もない
選手にはちょっと荷が重くてこれが育成を阻害していると考えます。相撲で幕内と十両しかないとすれば、いきなり入門した
ての力士が十両では手も足もでないのと同じです。


3軍まで作るなんて無理だと思いますか?僕は出来ると思います。
キーワードは「社会人野球のプロ化」

(まだつづく)