球界再編問題 (第3回)

今日は収益拡大編その2 「社会人野球のプロ化による3層構造化」と「ポストシーズン改革」を書こうと思ってたの
ですが、かなり実際の球界の動きが急ピッチになってきたので、こちらも「球団合併と1リーグの是非」というテーマで書いて
みたいと思います。


「球団合併と1リーグ化の是非」


基本的にはNoです。
まずは合併ですが。球団減となれば現状のマーケットを維持するのは並大抵の事ではありません。
昨年の実績 12球団で2682万人(1試合平均約32000人)を仮に10球団の同試合数で維持しようとすれば、1試合平均
38000人も動員しなければなりません。巨人、阪神ダイエーといった人気球団は既に飽和状態な上に、38000人という
数字は広島、横浜、千葉のキャパシティを越えています。つまり現状維持すらできないんです。



また合併したからといって収益構造はなにも変わりません。「両球団職員の雇用は全員保証」なんて記事が出ていましたが
これも、合併してこんな事言う経営者初めて見ました。通常合併した場合は両者でダブった人員を大幅に減らして経費削減
するのが常識です。UFJやみずほの頭取がこんな事いったら気が狂ったかと思われます。
これまでの累積赤字はどうなるのでしょう?(年40億なら累計では...??)代表者会議で「商法上どのような合併に
なるのか?」と他球団から質問され答えられなかったそうです。これも噴飯ものです。


これらは経営側の論理ですがファンの立場としても色んなチームの色んな選手が見たいという要望が叶えられないのは
大きなマイナスですし、プロ野球全体で(2チーム削減と仮定すれば)140試合減るわけですから地方開催も減って
地方のファンが生で見られる機会が失われます。 


1リーグ化に関して。


オールスターや日本シリーズはどうするという声がかなりありますが、まぁオールスターは東西対抗になるんでしょう。
日本シリーズは...きっと何らかの形でプレーオフをやるのでしょう。でもせめて地区制でも導入しないと盛り上がらない
でしょう。それよりも1リーグだと優勝戦線から外れたチームはどうなるでしょう。5位対7位、8位対10位なんて試合だらけに
なって選手も観客も面白いんでしょうか。 しかもどんなに最下位になっても下部リーグに落ちるリスクはありません。
これが1リーグ化の大きな弊害です。

(多分 明日完結)